寒冷地にお住まいの方ならご自宅が二重窓になっているのは当たり前かと思いますが、日本全体で見るとまだまだ20%程度の普及率しかなく、聞いたことはあるけど実際に見たことがない方が多いかと思います。
今回は寒い地域では標準装備で寒さ対策となる二重窓のおすすめポイントについて、ご紹介したいと思います。
二重窓ってどんなもの?
二重窓はその言葉通り、窓が内外で二重にあるもののことを言い、リフォームにおいては、今ある窓に対し内側に窓(内窓)を増設することで簡単に二重窓にすることができます。
※代表的なものとして、リクシルの「インプラス」、YKKAPの「プラマードU」という商品があります。
内側に窓をつけることで、外窓との間に空気層が生まれることで外気の影響を受けにくくなり、外からの冷気をシャットアウトし、室内のあたたかい空気を逃がしにくくなります。
(夏場はエアコンの冷気を逃しにくくなります)
また、施工も早いと1時間程度で終わり、金額も数万円から対応できるので、
住む場所を問わずおすすめできるリフォームです。
二重窓のおすすめポイント!
二重窓には様々なおすすめポイントがあります!
冬は暖かく、夏はエアコンと併用で涼しく過ごせる
窓の間に空気層が出来ることで外からの空気の侵入を防ぎ、室内の空気も逃げにくくします。
ふわふわな羽毛の間にたっぷりな空気を含み、それによって断熱効果が生まれるダウンジャケットと同じ働きです。
結露の発生を抑えることが出来る
断熱性が高く窓が冷たくなりにくいので結露の発生を抑えられます。
※もちろん部屋側で過剰に加湿しない、換気をするなどは必要になります。
防音効果がある
空気を伝わってくる外からの騒音を抑えることができます。
遮熱効果があるタイプも
二重窓に利用するガラスは選ぶことができます。
遮熱タイプを選べば、夏場の温度上昇も抑えられます。
樹脂サッシ
日本の住宅だと窓枠(サッシ)が金属製のものが多いかと思いますが、熱伝導率が高いため結露しやすいものです。
代表的な内窓商品である「インプラス」「プラマードU」も樹脂サッシを使用しているので、サッシ部分の結露を抑えたり、振動が減るため防音性を上げることができます。
このように二重窓は様々なメリットがあります。
二重窓の注意点は?
逆に注意する点、気になる点としては以下の3点が挙げられます。
リフォーム費用がかかる
二重窓の工事は、内窓を設置するだけなのでリフォーム工事の中では比較的安い部類に入ります。
しかし、一つ一つは安くても戸建て1軒全ての窓を二重窓にするなど数量が増えるとやはり費用はかさんでしまいます。
窓が部屋側に出っ張る
既存の窓の内側に取り付けるため、窓の設置スペースに余裕がない場合、内窓が部屋の内側に出っ張ってしまうので気になる方もいると思います。
窓を開けるのが面倒
単純に開ける窓が一枚増えるので若干面倒になります。
まとめ
二重窓は部屋内の工事なのでマンションでも設置ができますし、暑さ、寒さに対しては効果的なリフォームなのでおすすめです。
また、二重窓の検討とあわせて断熱や換気についても詳しくなると、より良い生活環境が整えられます。
今年の冬は二重窓のリフォームを導入し、暖かく快適な冬を過ごしましょう。