オフィスを移転する場合、今使用しているオフィスの原状回復工事を行う必要があります。
ただ、移転先の準備や手配が後手に回ってしまい退去まで時間がないのに原状回復の工事業者が決まっていない、アパート・マンションと同じだと思って工事業者を手配していなかったというケースもあります。
アパート・マンションとは異なり、オフィスの場合はきれいに使っても必ず原状回復をしなければならないので注意しましょう。
この記事では、オフィスの原状回復で時間がないのに業者が決まっていない場合どうすればいいのかをご説明します。
オフィスの原状回復の時間が無くなる理由とは
オフィスの原状回復を行う際に、十分な時間を取ることができなくなることがあります。
例えば更新のタイミングで出ることを決めている場合、次の移転先が決まらなければ手続きが滞ってしまいますが、いざ「オフィスを移転しよう!」としても条件のいい移転先がすぐ見つかるとは限りません。
小さい会社ですと移転準備担当者が一人で、通常の仕事もしながら手続きを進めることも多いですが。移転先になるオフィスにも、契約の手続きや内装工事などで時間がかかることもあるので、それらが長引き原状回復業者を探すところまで時間がとれなくなり結果的に時間がなくなってしまいます。
また、引越日がギリギリになってしまい、お願いしていた原状回復業者だと人員の関係で間に合わせることが出来ず、探し直しになるケースもあります。
退去日までに原状回復工事が終わらないと日割りの家賃が発生してしまいます。
なので本来であれば余裕をもって、工事の一ヶ月前には原状回復工事業者の手配も済ませ、
工事の最後に予備日を設定しておくと安心です。
原状回復をスムーズに行う為の準備
退去まで時間がない!業者も探さなきゃ!という場合も、一旦落ち着いて必要な情報が揃っているか確認しましょう。
原状回復の工事業者を探す場合も、まずどういう工事をすればいいのかを定める必要があります。
よくあるケースが、大家さん側と話をしないまま入居時の状態に戻せばいいと思い、そのまま業者に見積もりをとり、いざ大家さんと話をしたら追加の部分が出てきてもう一度業者に現地調査・見積もりを出してもらうことになる場合です。
この場合、業者もすぐ動けるとは限らないですし、そもそも一度目の見積もりが無駄です。
まずは、業者に見積もりに来て貰う前に、
・オフィスの原状回復とはどこまで含まれるか
・契約書に原状回復の特約事項などないかの確認
・大家さん側(管理会社)との工事箇所のすり合わせ
を済ませることにより、スムーズに見積もりを取ることが出来ます。
時間がない場合も、必要な情報だけはしっかりと準備しましょう。
どうやって原状回復業者を探せばいいか?
時間がある場合でしたらインターネットなどで地元の内装業者や工務店、原状回復工事とうたっている業者に一軒一軒電話をし、見積もりを取ればいいと思います。
しかし時間がない場合は、何軒も連絡して来てもらってというのは現実的ではありません。
こういった場合は、業者の紹介サービスを行っている会社に電話(メールではなく電話)するのが一番確実です。
通常の工事業者は見積もりを出来る人が少なく、見積もりに来てもらうスケジュール調整をするだけでも時間がかかってしまいますし、工事も間に合わせられるかその都度確認しなければなりません。
しかし、業者紹介サービス(例えば原状回復コンシェルジュ)の会社の場合、専属担当が付き、工事の内容や日程を聞いた上で対応ができる提携業者を探してくれます。
一回の電話で担当者が何軒もある工事業者に確認してくれるので、自分で一軒一軒確認するよりも無駄がなく、また、場合によってはアドバイスもしてくれたりします。
また、中々移転担当者という立場は経験できるものではないので、原状回復について相談するところもないかと思います。
こういった業者紹介サービスを使えば、業者に話しづらいことを聞けたりとか、安心して原状回復工事の手配を進めることができるのでおすすめです。